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国立モスクワ・アカデミー合唱団

 良席が売れ残っていたので衝動買いしたコンサートに行く日の購読紙の日曜版に歌声喫茶の記事が出ていました。とっくに滅びたと思っていたら、新宿に健在だそうです。歌声喫茶には行ったことがありませんが、歌声運動の末端にいた経験があります。と言っても、2回生まで過ごした北摂の大学のキャンパスでお昼休みに民青の人が奏でるアコーディオンに合わせて、「若者よ」や「原爆許すまじ」、そしてロシア民謡などを歌っただけですが。民青が日本共産党系の青年組織だというこさえ知らず、今日よりは明日のほうがいい日が来ると信じていた、貧しいけれど幸せな時代でした。

 

 昼下がりに出かけたコンサートの第1部はロシア民謡で、「赤いサラファン」「トロイカ」など、数十年の歳月を経て、懐かしく聞きました。合唱団は思いのほか小規模で若い。男性9人、女性8人の編成ですが、ソロやデユエットを組み合わせて、楽しい構成になっていました。

 

 第2部は世界のアヴェ・マリアとクリスマスソング。ヘンデルの「ハレルヤ」は中学生のときに、さんざん歌わされてすっかり嫌いになっていました。音楽の先生が背伸びしすぎの曲ばかり選び、叱られながら死ぬほど演習しましたが、お蔭で「カヴァレリア・ルスチカーナ」の開幕の合唱や「アイーダ」の凱旋場面の合唱などは、心穏やかには聞けません。「ハレルヤ」もその一つで、やけくそになった男子が「腹減った、腹減った、弁当のおかずはなんだ」とこっそり歌っていましたっけ。

 

 プログラムの最後はカッチーニの「アヴェ・マリア」です。大河ドラマ「平清盛」で待賢門院の臨終場面で吉松隆氏の編曲で館野泉氏が演奏して以来、これまでに6回ぐらい使われて、とても気になっていました。カッチーニの曲だと聞いて信じていたし、会場で配られた解説にも「初期バロック時代を代表する名曲である」と書いてあります。ところが、帰宅して検索したら、「実際には1970年頃ソ連の音楽家ウラディミール・ヴァヴィロフ(1925-1973)によって作曲された歌曲である。録音も楽譜も90年代前半まで知られていなかった。出典が明らかにされず、現在入手出来る出版譜は全て編曲されたもので、歌詞がただ"Ave Maria"を繰り返すだけという内容もバロックの様式とは相容れない。ヴァヴィロフは自作を古典作曲家の名前を借りて発表する事がよくあったが、自身が共演しているIrene Bogachyovaの1972年の録音では「作曲者不詳」の『アヴェ・マリア』として発表していた。ヴァヴィロフの没後十年を経てCD録音されたMaria Bieshu(1996)やイネッサ・ガランテのデビュー盤(1994)では作曲者が"D. Caccini"と表記され、ジュリオ・カッチーニの作として広まった。以上のような事実はCDや楽譜の楽曲解説では言及が無く、現在一般にはカッチーニ作品と誤認されている」という記事が見つかりました。

 そのことをちらっとMIXIに書いたら、オペラ御殿の棟梁さまが、youtubeのカッチーニの曲を貼ってくださって、「本物のカッチーニの曲を聞くと、同じ作曲家どころか、バロック時代の作品ですらないとすぐ分かりますよ。試しにこれをどうぞ」というコメントをいただいて、さっそく拝聴、大いに不明を恥じたしだいです。

 

  この合唱団は、これから日本全国を回るようですが、メンバーがそれぞれかなりの力量で、若若々しく好感が持てました。

2012年11月25日(日) 午後3時開演
武蔵野市民文化会館 小ホール

出演
ロシア国立モスクワ・アカデミー合唱団
アレクセイ・ペトロフ(指揮)
リューボフ・ベンジック(ピアノ)
プログラム
【第一部:ロシア民謡】
母なるヴォルガを下りて
暗い森で
赤いサラファン
若い私を
月が去った
なんと奇跡のようだ
出かけましょうか
時は過ぎ行き
トロイカ
歌え、つばめよ
カリンカ

【第二部:世界のアヴェ・マリアとクリスマス】
J.S.バッハ/グノー:アヴェ・マリア
モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス
サン=サーンス:アヴェ・マリア
ラフマニノフ:神の御母よ、喜べ
シューベルト:アヴェ・マリア
クリスマス・ソング:シェドリック、シェドリック
クリスマス・ソング:聖夜
クリスマス・ソング:サンタが街にやってくる
クリスマス・ソング:ジングル・ベル
ヘンデル:ハレルヤ
カッチーニ:アヴェ・マリア

アンコール
ロシア民謡:夕べの鐘
ロシア民謡:長生きの歌

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