最近のトラックバック

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ
Photo by フリー写真素材 :: Free.Stocker

アルターナ

 40年前に隣家の見事なしだれ桜に惹かれて衝動買いした家を改築してから、20年近くたちました。そのころは元気満々で、なんとかして植物と一緒に暮らしたいと思いましたが、そんなスペースはどこにもありません。ひらめいたのが陣内秀信氏『ヴェネツィア』に出てきたアルターナです。

 ヴェネツィアには、日本の物干し台にそっくりな形をした「アルターナ」と呼ばれる屋上テラスがあって、屋根の上の空間を有効に利用していると書いてありました。「アルターナ」の起源は古く、15世紀末のカルパッチョの絵にも描かれています。

 そのころ見に行った住環境に関する展示会で、環境デザイナーの正木氏と出会い、我が家にも「アルターナ」を作っていただきました。ようやく普及しだしたラチスパネルで囲って、パーゴラを付けた、かなり広い空間ができ、ワイン樽にはコニファー、ビール樽にはオリーブや薔薇、夾竹桃などが植えられて東西のコーナーを飾り、イタリア製の大きなテラコッタのコンテナには、シャクナゲやミモザ、アオキ、ヒッコリー、モッコウ薔薇などに、季節の草花が彩りをそえる、とても楽しい場所でした。 

 腐らないという木材で造っていただきましたが、やはり年月とともに傷んできます。一度、張り替えた床材もまた劣化が著しいので、設計者に相談したら、一緒に来られた工務店の社長の回答は撤去! 補修・補強でなんとかなるかなと思っていましたが、専門家の見解には従わざるをえません。老朽化した4本の柱にかなりの加重がかかっていて、危険だそうです。 

 そういうわけで、梅雨の晴れ間に「アルターナ」は解体され、一階の屋根の塗装を経て、アルミ製のなんの風情もないバルコニーが付きました。なくなってみて、とても心地のよい空間だったことを痛感しています。閉鎖的な場所でしたから、人さまの目を気にしないで済んだのに、洗濯物を干したら丸見え! これからは干し方にも気を付けないと・・・。

 在りし日の「アルターナ」の写真を見ると悲しくなりますが、これも危険防止と断捨離です。

 Img

 

 Img_0004_2

 

 Img_0002_5

 Img_0003_3

 

 

「訪問購入(押し買い)」が来た!

 風邪気が抜けず、ぼーっとしていたら、訪問者。我が家は門から数メートルのアプローチを隔てて窓があるので、知らない方とは窓を開けて応対しています。勝手に門を開けて窓のそばまでやってきたのは、制服もどきの服装をして、身分証らしきものを首から提げた、まだ若い女性です。「お家の中の不用品の整理をお手伝いします」と言うので、よく車を走らせて、「ご家庭内でご不要になりましたテレビ・・・」の新手かと思ったら、カラー写真で埋まったカタログを取り出しました。指輪をはじめとする装身具、金貨・銀貨などがずらっと載っていて、高価買取だそうです。

 噂に聞いていた「押し買い」が現れた! と思っていたら、滔々としゃべっています。「貴金属や宝飾品は持っていない」と言っても、しつこく粘り、「メッキだと思っていても本物だったという場合もあるんですよ」とかなんとか、いっこうに引き下がろうとしません。「海外旅行とオペラにお金を注ぎ込んで、そういうものは一切ありません」と言うと、「海外でお土産を買われませんでしたか?」。大きなお世話ですよね。「お土産は買わない主義。何もありませんから」と振り切りましたが、この手口で高齢者から貴金属類を二束三文で無理やり買っていく悪質業者が横行しているそうです。

 消費者庁でも何らかの規制を考えているようですし、売るほどの貴金属は持っていないから、とくに心配はしていませんが、和服の買い取りを口実に上がりこんで、身に着けているアクセサリーを「ちょっと見せて」と言って外させ、2000円を投げつけて逃げ去った例や、断ったら押し倒されて死亡、という酷い例まであるそうです。

 とにかく怪しい人は入れないこと。家を建てるときに玄関を開けなくても応対できる窓を付けてくださった設計家さんに改めて感謝しました。

花の日持ち

 1月8日の朝日新聞の朝刊に「花の日持ち 店が保証」という記事が載っていました。ある生花店が花の種類ごとに「7日」「5日」などというシールを貼って、表示期間内に枯れてしまったら、新品と交換することで消費拡大を狙うそうです。

 毎年、12月30日にやってくる娘が今年もお正月用の花束をプレゼントしてくれました。花瓶を渡したら、花が長すぎると言うので、「カッコよく切り直すのよ。あとでやるわ」と言ったまま、度忘れ。1月4日になって、しみじみ眺めると、万両やキンギョソウがうなだれています。なんと花瓶に水が入っていません。家中でいちばん暖かいダイニングキッチンの棚の上で一週間もよく耐えたものです。慌てて流水の中で切り戻し、今度はなみなみと水を入れて、一晩たったら、全員がピンシャンしています。エライ! 今日で10日目ですけど、元気に咲いてくれています。私も負けずにがんばろう!

大掃除

 昨年は12月20日に退院したものの未術足の痛みが激しく、年末の大掃除など全く無理でした。両足の置換手術を終えて、覚束ない足取りながら杖なしで歩けるようになったのが5月末。以後、10月の旅を目標にリハビリに明け暮れて、掃除は手抜きもいいところでしたが、脚立に乗る自信もついたので、少しずつ大掃除い取りかかっています。昨日は換気扇、今日はレンジフードとガスレンジ。新発売の激泡キッチンクリーナーは、けっこう優れ物で、こざっぱりしてきたキッチンを眺めながら紅茶をいただいていると、とても幸せな気分です。なにしろ2年分の油汚れでギトギトでしたから。

 整形外科で順番を待っていると、すぐに病歴の話になりますが、年末に自宅で転倒して救急車&緊急手術という方が何人もいらっしゃいます。また入院騒ぎを起こしたら、大顰蹙ですから、高い所の掃除は細心の注意を払いながら、掃除ができる嬉しさを味わった午後のひとときでした。明日はガラス拭きをやりましょう!

 

換気扇

 我が家には換気扇が八か所に付いています。さぞかし大きな家かと誤解されそうですが、決してそうではありません。設計してくださった方が換気扇を付けるのがお好きで、大いに抵抗したのに、押し切られてしましました。内訳は、浴室(1)、洗面所(1)、ダイニングキッチン(2)、トイレ(2)、寝室(2)で、この中の二つは使っても室温が下がらないロスナイです。いまフル稼働しているのはダイニングキッチンの一か所だけで、あとはあまり使っていませんから、ずっとこんなに要らないわ、と思っていました。

 でも、最近、ある体験をして、換気扇があったらとしみじみ思いました。ご近所のお宅で、奥さまの自伝を簡易製本するお手伝いをしていたら、寝たきりのご主人の介護をするため訪問看護師が来られましたが、男性です。看護師さんというと女性の職業だと思っていたのは認識不足だった、と思っていたら、やがてガラス障子を隔てた隣室から、ものすごい悪臭が襲ってきました。あえてご事情は伺っていませんが、排泄の介護だったようです。

 二度目の入院の際は六人部屋で、人工関節置換手術の術後一週間はベッドの上で過ごさなければなりません。人間として必然的に生じる行為は、お互い様ですし、なるべく不快感をもたらさないようなスプレー等も手に入る世の中ですから、とくに強烈な印象はありませんでした。

 ところが、二日たったいまも衝撃から抜け出せずにいます。その日、しばらくたって辞去するときも、お玄関に激しい残り香がたちこめていました。明日は我が身かもしれませんが、病院であまり気にならなかったのは換気扇があったから、と思いいたると、やたらに換気扇を付けた女性の設計家は正解です。

 何事もなかったような顔で我が家に戻りましたが、人があのような臭気を発すると知って、本当にショックでした。